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子どもとアートとict教育の関わりを生かした図画工作の実践的研究

by kazukunfamily
2025年度園田学園大学 生涯学習後輩講座:「人間を考える」の講師を担当します

3月24日(月)10時より 大学HPより申し込みできます(「園田学園 生涯」で検索)

講座内容は「紙とデジタル、どちらで子どもを育てるの?― 子どもの表現発達理論を視点に -」(内容は下記)です。
講座日:6月26日木曜日 13時から14時30分 

今日の子ども達はタブレットの使用開始が2歳を下回っていると言われています。多様で高度なデジタル・ディバスに囲まれる社会において、子(孫等)育てに関わる私たちは、紙(の本)とデジタル(のネット情報)のどちらを軸に、子育てをしていけばよいのでしょう。その解答を、子ども達の表現発達の変容に関わる理論をクイズ形式で理解し、視点にしながら、どちらで子どもを育てするのか、受講生の皆さんと考えたいと思います。

実際に幼児・児童の子どもの絵を描いたり、また、小型ロボットを操作したりして、デジタル社会、どうやって創造的な思考・行動力あふれた子ども(受講者の方も含めて)を育成・生きていけばよいのか、体験的に学び、共に考えてみましょう。


# by kazukunfamily | 2025-03-11 11:06

「手引き第3版」に示してあるプログラミング的思考を発揮してコンピュータに自分が考える動作をさせるプログラミング活動のプロセス1と,自己調整学習サイクルとの関係性を整理してみると下の様になった。 1:文部科学省,2020,「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」,p.11https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogai02-100003171_002.pdf2023810日閲覧)

自己調整学習サイクルとプログラミング教育及び造形活動の学習主題_d0146612_10473858.jpg


この表を見ると,例えば①の「コンピュータにどのような動きをさせたいのか」は「内発的興味」に,「動きをさせたいのかという自らの意図を明確にする」は「目標設定」に,②の「コンピュータ にどのような動き」は「目標志向性」に,「どのような順序でさせればよいのかを考える」は「方略プランニング」とリンクしていると考えられる。したがって児童が主体的に行うコンピュータを動作させるための手順は,自己調整学習プロセスに当てはめて考えることができると思われる。

 続いて「造形活動の学習主題の展開」であるが,これは辻田が子どもの遊びに着目して活動を喚起し,造形への興味や関心,期待感を抱かせ誘発する要因を捉え抽出し,それらをまとめ造形的な側面を検討すると「造形的な材料(メディア),造形的な手法(コード),造形的な想像(イメージ)」を子どもの側から設定できるとしたものである。そして「材料の活用」,「想の拡充」,「行為の展開」の内容の学習主題は,この3側面にウエイトをおいて設定でき,学習や造形活動の基調や軸に活用できるとしている2。筆者は,この造形活動の学習主題とプログラミング教育との関係性について,先行研究「学習主題の研究」においてコンピュテーショナル・ピュテーショナル・シンキングを構成する5要素「抽象化・デコンポジション・アルゴリズム的思考・評価・一般化」3との接点を次のように整理している。

2:辻田嘉邦,2000,「図画工作科の授業と学習主題」『図画工作教師用指導書上 6 研究編』,日本文教出版,p.12

3:森山潤,2019,「第2章 プログラミング的思考とコンピュテーショナル・シンキング」,『小・中・高等学校でのプログラミング教育実践-問題解決を目的とした理論的思考力の育成-』,日本産業技術教育学会,p.26


まず「抽象化・デコンポジション・アルゴリズム的思考・評価・一般化」と先のコンピュータを動作させるための手順に照らし合わせると,表3①②は問題を単純化するため重要な部分は残し,不要な詳細は削除するという「抽象化」のプロセスに,③は問題や事象を幾つかの部分に理解や解決できるように分解する「デコンポジション」に,④は問題を解決するための明確な手順で同様の問題に共通して利用する「アルゴリズム的思考」に,⑤はアルゴリズムの手順等の解決方法が正しいか,確認する過程である「評価」に,さらに,その「評価」の類似性からパターンを見つけ,それを予測,規則の作成,問題解決に使用する「一般化」に通じていると思われる。

そして先の表1の自己調整学習とプログラミング活動の関係性に,上記の「抽象化・デコンポジション・アルゴリズム的思考・評価・一般化」を仲立ちにして,造形活動の学習主題との接点を整理すると下図のようになった。その関係性を整理すると次の様になった。

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○「材料の活用」:材料に親しみ,挑み生かしながら行う造形活動では材料に触れ,その形・色・機能等を分解・分析し発見を魅力や問題を抽出する「デコンポジション」が展開される。これを通して児童は材料をどのように,どの順番で動かしたいのか「目標設定」,「方略プランニング」を図っていき,さらに材料から抽出した魅力等が学習の動機=「内発的興味」等を高めていると思われる。以上のことから「材料の活用」は「計画段階」との関係が深いと考えられる。

「想の拡充」:発想や構想を広げたり深めたりする造形活動の中で行われる「抽象化」では,抽出した問題等を学習に使える部分と削除する部分に選別する単純化が行われる。この単純化は,「遂行段階」での材料をどの様に命令に置き換え,組み合わせるか試行錯誤し,評価する「自己指導」,「自己モニタンリング」や「自己内省段階」での結果から使える部分を見出し,次回構想に生かす「自己評価・反応」,「適応性」でも行われていると考えられる。また「計画段階」の作りたいものや作り方等を発想する「目標設定」,「方略プランニング」でも重要な働きをしていると思われる。以上のことから「想の拡充」は,「遂行段階・計画段階」との関係が深いと考えられる。

○「行為の展開」:表し方を発見し工夫をしながら熱心に造形活動の「熱心さ」は,「遂行段階」の「意見の集中」に通じる。また「表し方を発見し工夫する」に関連する「アルゴリズム的思考・評価」等は,活動から改善点をイメージし,そのやり方を探る「イメージ」,「自己指導」等との接点が見出せる。以上のことから「行為の展開」は「遂行段階」と関係が深いと考えられる。

 以上の関係性を「手引き第3版」が示す,プログラミング思考を働かせるイメージ4に関連付け,整理したのが下図である。この図からプログラミング的思考は,活動を体験しながら学ぶ「行為の展開」や「遂行段階」との関係性が深いことが見て取れる。
 4:文部科学省,2020,「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」,p.11https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogai02-100003171_002.pdf2023810日閲覧)
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# by kazukunfamily | 2025-03-11 10:57

自己調整学習サイクルとは

 自己調整についてはZimmermanの下記の説明がその定義とされている。

「学習者が学習過程に,メタ認知,動機付け,行動に積極的に関与する学習である。」1

*Zimmerman, B. J.(1989). A social cognitive view of self-regulated academic learning. Journal ofEducational Psychology, 81(3), 329–339.


 そして伊藤崇達は相互に関わりを持ちながら自己調整学習を支えている要素として,Zimmermanは「自己調整学習方略」,「自己効力感」,「目標への関与」を挙げていることを紹介し,その関係を学業上の目標の達成に向け,自己調整学習方略を適用し,その結果として遂行レベルが高まれば,自己効力感が高まるとする2)

*伊藤崇達,2012,「自己調整学習方略とメタ認知」『自己調整学習-理論と実践の新たな展開へ-』,北大路書房,p.6,原書は,Zimmerman, (1989)


本研究においてもプログラミング教育に造形活動の学習主題を取り入れることで自己調整学習が高まったかをどうかを見とる視点として「自己効力感」に着目する。

 続いてZimmermanは,学習を身体的(認知的と情動的),行動的,文脈的要素を含む多次元の過程とみている。そして学習スキルに習熟するには,学習者は文脈的に関係のある場面の課題に対して認知的方略を行動の上で使用しなくてはならないとし,そのため学習は繰り返しの試行を必要としているとする 3)

Barry J.Zimmerman2007,「学習調整の自己成就サイクルを形成すること:典型的指導モデルの分析」,『自己調整学習の実践』,北大路書房,P.2


 また,彼は学習には以下の内容の3つの主要な段階,「計画,遂行あるいは意志的制御,自己内省」が生じる循環型の学習者サイクル活動が必要としている。

○「計画段階」:学習しようとする取り組みに先行し,学習の場面を設定する有力な過程であり信念である。学習の具体的な成果を決めること。

○「遂行あるいは意志的制御」:学習の取り組みの際に生じ集中と遂行に作用する過程。これらの過程は学習者が課題に集中し,遂行の最適化をすることを促進する。

○「自己内省」:学習の取り組みの後で生じ,その経験に対する学習者の反応に影響する過程。次の学習の取り組みの計画の影響する 4)

*前掲書,Zimmerman2007),pp.2-3

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上図5)は,その学習サイクルの段階を図示し,下位過程を関係づけたものである。

*前掲書,Zimmerman2007),p.3


また下表はその各下位過程の内容をZimmermanの説明を参照に整理したものである。6)

前掲書,Zimmerman2007),pp.3-6

自己調整学習サイクルとは_d0146612_15075674.jpg









ただ彼は2000年には,目標を学習と動機づけを関係づける努力の重要な構成要素とし,目標設定を他の自己調整過程と信念に統合し自己調整モデルに図1の過程を深化させ,その学習過程を「予見」「遂行」「自己内省」の3つのサイクルに表記を変えている7)
Zimmerman,B. J.2009,「目標設定-学習の自己評価の基本的能動的源-」,『自己調整学習と動機付け』,北大路書房,p.232,同ページの図11.1の「自己調整の初段階と諸過程」では下位項目は予見段階で6個,遂行段階で11個に増えている。

この学習サイクルは,研究者や翻訳の違いにより,「内省」が「省察」に変わったりしている。そこで本研究では,深化前であるが教育現場のカリキュラム開発の際に理解されやすい「計画」「遂行」「自己内省」でプログラミング教育や造形活動との接点を整理していく。


# by kazukunfamily | 2024-11-21 15:13
2024年10月25日に南あわじの保育所で
11月16日が南あわじのゆめるんセンターで
本ゼミの学生がロボットをつかった迷路遊びをしてきました。
幼児達も、とってもロボットに興味をもち
線で引いたり、シールで操作したりして、
楽しく遊びました
学生達もひとりひとりの幼児の様子をよく見て
そのやる気や活動を活性化できるように的確に支援をしていました。
幼教sonodaとゆめるん南あわじプロジェクトでロボットで幼児と遊んできました_d0146612_13472733.jpg
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# by kazukunfamily | 2024-11-21 13:48 | 橋本ゼミの活動報告
幼児学科の図工の授業の様子を紹介します
1年生の図画工作の授業で、園や保育所の季節ごとの掲示板をイメージして
ハロウィンとクリスマスの掲示板をイメージして貼り絵を作成しました
大学の廊下に掲示すると、秋から冬の季節感が廊下にあふれました
幼児学科の図工の授業の様子1 「園の掲示板をイメージして、製作しました」_d0146612_16002734.jpg
幼児学科の図工の授業の様子1 「園の掲示板をイメージして、製作しました」_d0146612_16011854.jpg
幼児学科の図工の授業の様子1 「園の掲示板をイメージして、製作しました」_d0146612_16014921.jpg

# by kazukunfamily | 2024-10-28 16:02 | 図工教育法の授業情報