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松原郁二の図画工作科指導法

古本屋でみつけた昭和三七年発行の松原郁二の図画工作科指導法。
そのすぱっと切るような,指導理論は,今からすると?の部分もありますが,まよいがなく。
指導にいきづまっているときは,役に立ちます。

今回は,指導の第一期(幼稚園から小学校一.二年生)です。
「このころはすべて自己中心的な活動をする時代で本能的に何かに駆り立てられているように無自覚的な表現をしているときである。言葉や文章によって発表することのできない,デリケートな感情表現ーこの無意識的な表現こそ大事であるーは造形的な形式によるより他に方法はない。
この時代の指導は,児童の心持ちを自由に解放してやればよいのであって,教師が教える内容はひとつもないと考えてよい。
この時代は出しっぱなしでよい。精神衛生的見地からみても,どしどし表現させればよいので,自己表現より自己発散である。小便のようにせいせいした気持ちになるし,からだのためになる。心の制限をうけると夢の中の小便のように不快がのこる。
鑑賞もいらない。というのは,その教育的意味がない時代である。
描けない児童は何かの干渉によって妨げられているのだから,その抵抗を取り去るのが教師の役目である。
教師は楽しい雰囲気をつることと,ほめてやることが唯一の指導である。」

これを読むと,自分の指導は・・,まだまだ道半ばと,思う次第です。
by kazukunfamily | 2012-03-02 21:11 | 本の紹介

子どもとアートとict教育の関わりを生かした図画工作科教育の実践的研究


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