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ゴミを生かす造形活動 その1

週末は,陸上大会の引率でばたんキューでした。(子ども達はよく走りました。入賞したsくんyさん,おめでとう)ブログの更新がないときは,フェイスブックをしていますので,橋本忠和で検索して下さい。何をしているのか,たいがいバイクと愛犬がうつる映像ですが,近況がよくわかります。

で,今日から新シリーズ「ゴミを生かす造形活動」です。
1 はじめに(ゴミがあつまる図工室) 
「捨てればゴミ、生かせば資源」ということをよく聞く。しかし、年度末に図工室の材料棚に集まってくるものを見ると「これが資源?どう生かすの?」という気になる。教材見本、使いかけの色画用紙・包装紙、発泡スチロールなど教室での学習活動から生まれた不要物が図工室にやってくる。新年度に向けてのはじめの仕事は、これらの分別から始まる。分別中に固まった紙粘土やブロンズ粘土を見つけることがある。「どないするの?ここゴミ置き場やないのだから。」とつぶやきながら、細かく砕いて土に埋めたり、学校のゴミ置き場に運ばれる。そして、各教室から集まり図工室で分別されたゴミは、不要机や壊れたプランター等と共に軽トラで地域の美化センターへ運ばれる。センターでゴミを種類ごとの置き場におろしながらセンターの職員の方も「なんやこれは?」とゴミを見つめて言われているのではないかと思った。このようなゴミをなんとかしようと取り組む者が直面する失望感の裏には、とにかく目の前が美しくなればよいと思っている人間の甘えがある。
  ここ数年、美術科や環境教育の本に「リサイクル造形」という題のものをよく見かける。トレイや紙パックなどをゴミとするのではなく資源として再利用し環境保全に関わる活動をものづくりを通して体験させようとしている。しかしながら、図工室を片づける者として、このリサイクル造形に関わる廃材や作品の分別ほど手間のかかるものはない。とにかくゴミを材料として別の形にすれば、「環境保護の精神が育める。後は持って帰って使ってね、飾ってね。」でいいのだろうか。本当に飾られ使われているのか、家庭で分別可能なのか、と疑心暗鬼になる。
 教師は捨てられるゴミを使えるものに換え、「使い→捨てる」という資源の流れを「使い→使い」の流れにのせたと思っているようであるが、その流れを最後まで見ている者としては、「使い→使い→捨てられない」という処理不可能なゴミを教師が「教室から消えれば後は知らない。」という「甘え」により生み出しているように思える。「とにかくゴミを資源として使えばよい。」というリサイクル造形の考え方を今一度、改め、本当に「ゴミを生かしきる造形活動」とはどんなものなのかを考察すべきである考える。そこで、今までの私の実践からゴミに振り回されてきた造形活動を見つめ直し、「ゴミを生かす造形」とはどういう活動なのかを明らかにしたい。そうすることで、授業時数減や造形遊び不要論などで何かと逆風の吹く造形教育の現場に、リサイクルに関わるものづくりという形だけでなく、学習プログラムの中で造形活動が根っことなり核となる実践を提案できるのではないかと考える。
by kazukunfamily | 2012-06-04 20:43 | 教授の図工実践

子どもと環境とアート教育の関わりを生かした図画工作科教育の実践的研究


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