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歴史的地域プライドを育成する表現活動についての一考察その3

3-2 地域と子どもの実態
3-2-1 獅子舞の実態 
 御形神社宮司の話や千町地区獅子舞保存会のメンバーへの聞き取り調査によると、江戸時代に繁盛地区の千町に他地域から踊りが伝わり、それが下三方地区の生栖に広がり、その生栖からその他の地域に踊りが伝えられていった(図6)。獅子には雄獅子と雌獅子があり、子ども達が学んだ西公文地区は雄獅子だった。獅子舞は3人で踊る獅子以外に獅子をからかう子どもの踊り手と10人程度の囃し手で構成されている。

3-2-2 子どもの実態
里山に囲まれた校舎で学ぶ子ども達は,年間を通して米作り等の農業体験に挑んだり、揖保川の水性生物調査等をするなどして地域環境への関心は高い。また、「秋祭り奉納子ども相撲」等を行っている。そんな学校での地域に体験的に関わる活動がある一方、家庭では多くが習い事等に行っており祖父母の畑仕事を手伝っている子どもは殆どいない。さらに近くのゴミ処理場のダイオキシン煤煙問題や台風の被害等により山の荒廃が進み、その上、熊の出現等により森や河川に入ることが危険になっている。したがって、造形材料・食材の宝庫である森・川は身近にありながら子どもにとって遠い存在になっている。そして、ここ10年あまり、少子化により近隣小学校との学校統合が進んでおり、地域の文化的拠点であった学校がなくなる危機感が後押しをして、児童も含め三方谷の地域文化伝承への関心が高まっている。
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by kazukunfamily | 2012-09-03 23:15 | 博士をめざす方へ

子どもと環境とアート教育の関わりを生かした図画工作科教育の実践的研究


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