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今年の姫路市のテーマです。(初等教育資料読みましたか)

今日,初等教育資料最新号が手元にとどきました。
その中に,小学校図画工作科指導要領の改訂についての奥村高明先生の解説が載っています。管理職の先生の手元にある雑誌なので,図工の先生は,ぜひ手にとって読みましょう。
また,日文の「形」には水島先生の,「共通事項」についての文章がのっています。
指導要領の理解とともに,その文からある刺激をもらいました。
それは,後日のブログで述べたいと思います。

本日は,姫路の図工担当者会の今年のテーマについて,私が書いた解説です。
「美育文化」最新号を参考に書いています。

姫路市図画工作科 担当者会20年度研究テーマ
「子どものよさを引き出す授業づくり」

 まず、図画工作における子どもの良さとは何だろう。そのヒントを、平成20年2月に公示された新学習指導要領の図画工作科5・6年の目標より考察してみたい。
①学ぼうとする意欲(関心・意欲・態度)
・創造的に表現したり鑑賞したりする態度
・つくりだす喜びを味わう姿勢
②発想や構想の能力
・材料などの特徴をとらえる
・想像力を働かせて発想する
・主題の表し方を構想する
③創造的な技能
・様々な表し方を工夫する
・造形的な能力
④鑑賞の能力
・よさ・美しさを感じ取る
・それらを大切にしようとする
これらの項目は指導要録の4つの評価の観点とリンクしている。

では、これらの子どものよさを引き出すにはどうしたらよいのだろう。
そこで、注目したいのが、教科目標の中に入った「感性を働かせながら・・・」という
言葉である。「感性」とは従来、中学校では「様々な対象、事象からよさや美しさなどの価値や心情などを感じ取る力」と捉えられている。それが小学校の教科目標に入ってきたとき、その「感性」の捉え方は、子ども主体にした授業づくりという視点、すなわち、授業づくりの第1歩として「もっと子どもの感覚、感じ方、思いを大切にする」という視点が必要になると考えられる。
 また、子どものよさを捉える「子ども理解の視点」が、新学習指導要領に示してある。「共通事項」である。この「共通事項」とは、国語や音楽の「共通事項」に示してある「学ばせる基本的学習内容」と同様に捉えがちだが、図画工作科は、はじめにまず獲得させたい「内容」があるというより、今ある子どもの力(資質)を、つくりだす活動を通して、様々な能力を発揮し、新たな資質へ更新する「資質教科」といえるので、他教科と違い、図画工作科の「共通事項」には、「自分の感覚や活動を通して・・」「自分のイメージ」という「自分」という言葉から始まっている。即ち、自分とは子ども達の事で、主体である子ども達がどのような感覚や活動を行っているのかを見取り、伸ばす授業づくりのための以下のような視点が「共通事項」に示してある。
 ①感じ取ること
  低・・色や形  中 +組み合わせ 高 +奥行きなど造形的な特徴
 ②イメージを持つこと
  低・・色・形を基に 中 +感じ 高 +造形的な特徴
 調査官は、この「共通事項」をいわば、授業という料理を形作り時の「栄養素」のようなものとたとえている。すなわち「指導事項としてのイメージ」ではなく、「子ども達のつくる・みる活動を形成する要素としての、感じ取る、イメージを持つ活動」ということと考えられる。さらに、この共通事項の内容は、図画工作の授業は、形や色や材料をということが根拠になっていることを示している。
 よって、以下の2点の視点で授業での子どもの活動を構成することが大切になる。
 ①形、色、奥行き、造形的な特徴のどれを感じ取らせるのか
 ②形、色、感じ、造形的な特徴の、どれでイメージをもたせるのか
 ただし、繰り返すが、この中の「奥行き」を指導事項と取り上げ「遠近法」を教える授業とするのではなく、感じ取る力、イメージをもつ力をつけるための手だてとしての「形、色、奥行き、感じ、造形的な特徴」であるということを忘れてはならない。

 以上のような考察から、
今年度のテーマを「子どものよさを引き出す授業づくり」の取り組みの内容を整理すると。
 ①子どものよさを読み取りを大切にした授業づくり
 (共通事項についての理解を深めながら、評価の項目、方法の研修)
 ②子どもの興味や関心の高まりを資質や能力の向上に生かした授業づくり
 (姫路としての地域性、子どもの生活圏との繋がりを生かした題材開発)
 ③子どもが感性を働かせて思考・判断し、創意工夫をしながら表現・鑑賞を行う授業づくり (子どもの感覚、感じ方、思いを大切にする指導法の研究)
④美術に親しみ、生活や社会にために生かしたり、豊かにしたりする態度を育成する授業づくり 
(伝え合う活動を大切にする。地域や異校種・他教科との連携を図る)

   まず、「子どものよさを引き出す授業づくり」のために、新しい学習指導要領への理解が必要と考える。
by kazukunfamily | 2008-05-29 21:30 | 現場の図工実践

子どもと環境とアート教育の関わりを生かした図画工作科教育の実践的研究


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