カテゴリ:伝統文化と図工( 9 )

アトリエ公開です。

今日は、朝から年賀状づくりで1日が終わり、
昨日の研究授業の準備でパネルを運んだのがきいて、腰痛に・・・
さんざん、ながらも、いい本がとどいたのが、少し嬉しかったですね。(後日紹介します)
で、この頃、開かずの間と化している、アトリエの紹介、
来年は、たぶん夏前までは、入らないでしょう。
論文が終わると、どっとためていたアートパワーをぶつけるのが楽しみです。
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by kazukunfamily | 2008-12-28 18:09 | 伝統文化と図工

獅子舞

「獅子舞で、新たな地域文化を創造する」1

1 宍粟市一宮町三方谷地区における地域の現状
宍粟市一宮町三方谷地区(下三方、三方、繁盛地区)においては、繁盛地区や大屋・朝来の鉱山が栄えていた。また、豊富な山林資源によって経済的潤っていた。ゆえこの地区に人が多く集まり、獅子舞や舞踊が盛んに行われていた。
しかしながら、鉱山が閉鎖され、木材価格も90年もの杉4mが数万もしない現状では、勤務先が瀬戸内海に面するところまで遠くなった。よって、ここ数十年、人口は減少している。

宍粟市の人口は、平成12年時点で45,460人(国勢調査)で、昭和55年からの人口の推移をみると、減少傾向が続いており、特に平成7年から平成12年には4.67%の減少と減少傾向が一層進んでいます。県人口に占めるシェアも、平成2年0.90%、平成7年0.88%、平成12年0.82%と、年々、減少傾向。(宍粟市広報より  http://www.city.shiso.lg.jp/)

このような経済的な理由等を背景にした人口減少による各地区の獅子舞の現状を 御形神社の宮司に伺ったところ以下のような現状が分かった。
(繁盛地区)
・倉床・・・・獅子舞はもう踊られない。
・横山地区・・ちゃんちゃこ踊り(子ども舞踊)が伝承
・千町地区・・獅子舞が踊られている(囃子・太鼓の演奏はできなくなった)
(三方地区)
・西公文・・・獅子舞保存会あり、子ども獅子も始まっている
・東公文・・・3年ほど前より獅子舞復活
・河原田・・・獅子舞が踊られている
・福野・・・・獅子舞は踊られていない
(下三方地区)
・福知・福中・だんじり屋台を導入し、祭りの活性化を図る
・生栖・西深・深谷・・獅子舞が踊られている

各地域ごとに横山神社等、地域の神社があり、毎年その社に踊りを奉納しているが、その中心が御形神社である。この神社は、昭和42年に国の重要文化財に指定され、祭神が葦原志許男神で、室町時代後期の様式や技法を伝える木組や彫刻があり、色鮮やかな彩色が施されている。
 5月3日の御形神社春祭りにおいて、神輿3基と子ども神輿3基が総勢160名の渡御行列を組み、神社より踊野(おどりの)までを 往復するお渡りが盛大に行われる。踊りを奉納できる地区は、持ち回りでその踊りを奉納してきた。しかし、近年、獅子舞が行われなくなったり、獅子舞の代わりに山車等を購入して祭りを活性化しようとする動きがあったりして、保存会が組織してあり踊りがしっかり伝承されている西公文地区等が獅子舞の奉納の中心になっている。
そこで、獅子舞を学び地域に披露(和文化教育)することで、文化を伝承しているという地域に対する自負の想いと愛着を育むことができ、子どもや地域の人々の地域プライドを高めることになった西公文獅子舞保存会と宍粟市立三方小学校6年生とが共同で取り組んだおこなった獅子舞学習を次回から報告する。
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by kazukunfamily | 2008-06-10 22:19 | 伝統文化と図工

絵屏風の作り方 番外編(食べよう郷土食)

① 準備段階 
 児童の祖父母に交流会の参加と協力を依頼した。14人が協力を承諾して下さった。また、地域の方2名と保護者2名もその輪に加わり、7月8日に料理と手順を話し合う会合をもった。決まった料理は以下の通り。
・どろぼう煮(なすの味噌煮)
・くさ木のまぜご飯・豆ご飯
・ピーマンとじゃこの炒め物
・とみすと米国、中国、タイのおにぎり等
② 当日の活動
ア「調理1」9時半から10時半
  米料理と素材の下ごしらえ等を行う。豆 ご飯、くさ木ご飯、なすのドロボウ煮、ピ ーマンの小魚炒め等をつくる。地域の方か らは、山椒のから皮の佃煮、くぎ煮、のり の佃煮、つけもの数種、梅干し等を持って きて頂いた。
(大豆の皮のむき方を教わる)
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できがった料理と、おばあさん持ち寄りの料理たち、おいしかったよ。
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イ「交流会1」10時半から11時10分
 子ども達がグループごとに自分たちが制 作した季節に描いた内容から作った物語を もとに絵解きを行った。地域、大学の先生、保護者が子どもと料理を囲み、絵の中の季節ごとの料理の食材等に関する出来事について話し合う
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by kazukunfamily | 2008-02-29 18:54 | 伝統文化と図工

絵屏風の作り方 4

明日から、大学院の駐中ですので、2日間ほどお休みです。
再開第1回は、姫路美術館での水彩画の魅力展とアートクイズマップin美術館の報告をします。
今回は、絵屏風完成までです。
1下絵3「屏風絵の実物大の下絵」(4時間)
前段階の用紙に記したグリッドを手掛かりに下絵2を実物大(60cm×120cm)に拡大した。そして、数種類の大きさのスケッチカードを用意しておき、建物や草木、人間の仕事や遊び行事の様子等の構成要素を、本やインタビューで得た情報を元に細かくスケッチさせ、下絵の上に配置させるようにした。画面を構成するのに十分な量のスケッチができた段階で、絵をふさわしい位置に置き直し、奥行き等の画面変化の必要に応じて、スケッチをコピー機で拡大縮小を行った。実物大の下絵が完成すると、カーボン紙で和紙を貼った屏風のボードの上に転写した。パネルを汚さないように緊張感あふれた作業後、カーボン紙を取り除くと歓声が上がった。
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2 彩色 (8時間)
まず、薄塗りと3原色と白を中心とした混色、重色絵の具の拭き取りを主な技法として用いることを指導者から提案した。そして、テストピースで彩色の練習をした後から彩色を始めた。季節間で色彩の統一感を出すために、先行して塗り始めているグループの色遣いを参考に、地面は黄土色、山や立ち木は黄緑という様に大まかに色を配置した。全体に色を置いてから、色を重ねる作業を進めた。その際に水のつける量や筆遣いによって画面の雰囲気ができること助言した。冬グループなどは、雪の表現を模索し、タワシに白色をつけ画面にたたきつけていた。また、夏のグループは夜の花火の表現を模索し、その部分だけ周囲に比べ違和感の無いように暗くする工夫をしていた。
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描きながら技法を工夫するとともに、描く対象について「魚がつれるとじゃこ豆するとおいしいよ。」等、自分の体験や祖母や祖父から聞いてきた情報や感想を述べ、ふるさとへの想いを交流させていた。
絵が仕上がると校長先生が絵の大きさに合わせて制作して下さった屏風の額に入れた。
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by kazukunfamily | 2008-02-28 21:53 | 伝統文化と図工

絵屏風の作り方 3

1 内容の整理とグループ分け
聞いてきた内容を、まず、付箋紙に1つずつ集めた情報を書き出し、分類作業を個人単位で行った。この分類作業をおこなった後、感心がある季節について希望をとり、話し合いによる人数調整を行い絵屏風制作グループを構成した。そして、グループで各人が整理した付箋を持ち寄り、全体で項目ごとに分類作業を行った。この際にグループを超えて付箋を交換し合い担当する季節のイメージを固めていった。また、作業を進めていく段階で情報が担当している季節にふさわしいものであるのか調べるため、図書館やインターネットで調べたり、さらなるインタビューを行ったりした。
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2 下絵1個人のイメージを絵に
聞き取り調査とその整理を通して、固まったイメージを個人でA4の用紙に描く活動をおこなった。 この導入においては、風景の構成要素として遠景、中景、近景を用いることを教師より提案し、児童たちは遠景の雪彦山から川を配して流れるように畑やそこに働く人々を思いつくままに描いていた。
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3 下絵2「個人の絵をグループでまとめる」
グループごとに個人で描いた下絵を検討し、それぞれのイメージを大切にしながらA3の用紙1枚の絵にまとめていく作業をおこなった。児童達は、構成をまとめるために用紙を4分割で考え、「このエリアは狩猟しているところ」と各エリアにテーマを持たせ絵を配置したり、要素の大小関係を指摘しあったりして、個々のイメージを効果的に配置する話し合いを活発におこなっていた。
大まかなラフスケッチができると、全体で各班ごとに自分たちの季節の構成要素と配置を発表し、重複がないか、まだ盛り込める要素がないか意見を交換させた。
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by kazukunfamily | 2008-02-27 18:14 | 伝統文化と図工

絵屏風の作り方 2

1洛中洛外図の鑑賞
 昔の暮らしを蘇らせた絵屏風のイメージが児童にとってよく分からないと思われたの で、絵屏風の全体像を把握させるために洛中洛外図を鑑賞させることにした。
 その際、全体図と各部分(清水寺、鴨川、五条大橋)を人の動き・表情・衣装、食べ物、 自然を中心に取り上げた。また、現在の京都の絵と同じ場所をビデオで紹介し、絵と比 べさせながら、今と昔の風景の違いにも気づかせるようにした。5月に京都へ修学旅行 へいった6年生は非常に高い関心を示していた。
 この絵から、児童達は昔の生活を再現するには、食材の収穫や食生活を楽しむ豊かな 人間の表情や動きが必要であることに気づいていた。
(このパートは、兵庫教育大学院生の石川先生が担当してくれました)
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2 聞き取り調査」 (自宅で1週間)
  前時の最後に、次回の課題として「昔の話しを聞き出せ」プリント配布し、なつかしの味・ 匂い・音やよく遊んでいた秘密の場所を聞き出すようにした。児童が集めてきた情報には以下 のようなものがあった。
 *「なつかしの味・いまいもの・富栖ならでは食べ物について」
・そばの実を山にまいて育てた。夜に小屋で猪の見張り番をした。
 ・山芋、ぐみ、木苺、野苺、山女、山椒の皮、ひしの実、栗などを山で採った。
・松の木に寄生しているガムの木
・くさ木のまぜご飯 ・さつまいもをたくさん作る
・ぎしぎし、だんじ、もちの実、びわ、冬イチゴ、わたずけの穂先を食べる。
・麦ご飯、粟ご飯、よもぎ餅、柏餅
・鯖寿司、いとこ煮、みそづけ、山椒のからかわ等をつくる。
・うなぎ、あゆ、ごりを川で採り、食べる。 ・じゃこ豆(小魚とまめの煮物)
・寒天、そうめんをつくる。 ・ゆずの皮のジャム、ゆず餅
 *「懐かしい匂い、音、手触り等について」音
 ・茶碗売りの音、キャンデー売りの音 ・きねつきの音、草笛の音、牛の鳴き声
・四季の虫や鳥、蛙の声、せせらぎの音 ・人力車の音、たいこの音、井戸のつるべ
・ししおどし、芝居小屋の音匂い・牛にやる干し草の匂い
・すりぬかの焼いた匂い ・花のかおり
 *手触り等・ゆたんぼの暖かさ
・谷ごにできた氷のつめたさ ・井戸水の冷たさ。 ・たき火、いろりの暖かさ
 *「よく遊んでいた、ひみつの場所」
・一本松の下の川での魚採り ・家の回りのカンけり、山での基地づくり ・天神さんや学校の運動場 ・水尾神社、お寺でのかくれんぼ
・山でのそりすべり、つるでのターザン
 他にもあったが、これらの情報は後の絵屏風つぐり大変参考になり、児童の想像力が豊 かに食づくりや収穫の仕事・遊びの様子を絵にしていた。また、この情報を元に食事会 のメニューが決定した。
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by kazukunfamily | 2008-02-26 21:47 | 伝統文化と図工

宍粟 和太鼓フェスティバルに参加しました

私が担任している安富北小の6年生が、宍粟和太鼓フェスティバルに参加しました。
そのときに、地域を流れる林田川の水を使って作り出される、革製品の工場見学でもらった皮と廃品の缶を組み合わせ、締太鼓を参考に作った、和太鼓を演奏しました。
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この太鼓は、いろいろな製法があるのですが、うまくできると太鼓指導の教諭から、オリジナル曲を作ってくれるというので、児童は気合いを入れてつくりました。
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その製法は、これからのブログで紹介します。
ただ作った感想として・・・・
「人が捨てたもの、立派な太鼓ができることがわかった。」
というように、和文化にふれただけでなく、和太鼓づくりが環境教育にもなりました。
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演奏する児童達です。何か誇らしそうでしょう。
昨年の夏から半年、必死に練習してきたのです。
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by kazukunfamily | 2008-02-25 20:06 | 伝統文化と図工

絵屏風をつくりましょう2

なぜ、つくることになったか、そのきっかけを紹介します
平成17年の4月下旬に兵庫教育大学実技教育研究センターの初田隆教授から小学校と大学が連 携した教育実践の提案があった。それは総合的学習教育講座の増澤康男教授ゼミの大学院生石川峰氏の「富 栖板プロジェクトXよみがえれ昔の富栖」というものだった。この授業案を見て、地域の昔のから伝わる伝統食を軸に、その背景にある遊び場や食材調達の場であった野山の環境を探らせて、その結果を「洛中洛外 図」に見られる和文化の描画手法を参考にした絵屏風にまとめることによって、地域の豊かな食文化の素晴 らしさと大切さを再発見してくれると考えた。また、食というキーワードで今の自分の生活と地域の文化や環境との関わりを振り返らせる授業実践は、災害 によって隔たれしまった里山と子どもの関係を再構築し、児童に「地域の豊かな食文化守るためにも、この野山をなんとしないと」という想いを芽生えさせ、能動的なふるさとの文化や環境への働 きかけが起こるのではないかと思えた。そこで、大学からの実践提案を受け入れ、実践をスタートさせた。
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(校区の郷土料理です。うまいですよ)
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by kazukunfamily | 2008-02-24 10:07 | 伝統文化と図工

絵屏風をつくりましょう。1

「地域の食文化を見つめ直すふるさと絵屏風づくり」
-地域・大学との連携授業-
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この実践は、学校種の垣根を乗り越えて大学と小学校の教師が連携し、地域の高齢者の方々の協力を得て、ふるさとの食文化を見つめなおす絵屏風づくりを通して学校の教育のみならず地域文化の活力を高めようとしたものである。
 実践の内容は、 第一段階として高齢者から、およそ50年前の富栖の「食べ物」「遊び場」を聞き出し、洛中洛外図を参考に絵屏風に50年前の富栖(安富北地区の旧名称)を再現する。そして、第2段階として、その絵を眺めながら、高齢者による絵解き会や当時の食体験をするというものである。また、そのねらいは、日本伝統の絵屏風に見られる俯瞰描写,逆遠近の描写の魅力と面白さを体験的理解させるとともに,高齢者との交流を通して富栖の昔の生活、特に食文化について知り、現在と対比させながら、児童達に、自らの生活を見つめ直し、その中で環境問題や地域の文化面等の抱える課題への取り組みのありかたに気づかせ、改善への意欲を高めることを目指している。
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by kazukunfamily | 2008-02-23 18:33 | 伝統文化と図工

子どもと環境とアート教育の関わりを生かした図画工作科教育の実践的研究


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