<   2008年 05月 ( 12 )   > この月の画像一覧

今年の姫路市のテーマです。(初等教育資料読みましたか)

今日,初等教育資料最新号が手元にとどきました。
その中に,小学校図画工作科指導要領の改訂についての奥村高明先生の解説が載っています。管理職の先生の手元にある雑誌なので,図工の先生は,ぜひ手にとって読みましょう。
また,日文の「形」には水島先生の,「共通事項」についての文章がのっています。
指導要領の理解とともに,その文からある刺激をもらいました。
それは,後日のブログで述べたいと思います。

本日は,姫路の図工担当者会の今年のテーマについて,私が書いた解説です。
「美育文化」最新号を参考に書いています。

姫路市図画工作科 担当者会20年度研究テーマ
「子どものよさを引き出す授業づくり」

 まず、図画工作における子どもの良さとは何だろう。そのヒントを、平成20年2月に公示された新学習指導要領の図画工作科5・6年の目標より考察してみたい。
①学ぼうとする意欲(関心・意欲・態度)
・創造的に表現したり鑑賞したりする態度
・つくりだす喜びを味わう姿勢
②発想や構想の能力
・材料などの特徴をとらえる
・想像力を働かせて発想する
・主題の表し方を構想する
③創造的な技能
・様々な表し方を工夫する
・造形的な能力
④鑑賞の能力
・よさ・美しさを感じ取る
・それらを大切にしようとする
これらの項目は指導要録の4つの評価の観点とリンクしている。

では、これらの子どものよさを引き出すにはどうしたらよいのだろう。
そこで、注目したいのが、教科目標の中に入った「感性を働かせながら・・・」という
言葉である。「感性」とは従来、中学校では「様々な対象、事象からよさや美しさなどの価値や心情などを感じ取る力」と捉えられている。それが小学校の教科目標に入ってきたとき、その「感性」の捉え方は、子ども主体にした授業づくりという視点、すなわち、授業づくりの第1歩として「もっと子どもの感覚、感じ方、思いを大切にする」という視点が必要になると考えられる。
 また、子どものよさを捉える「子ども理解の視点」が、新学習指導要領に示してある。「共通事項」である。この「共通事項」とは、国語や音楽の「共通事項」に示してある「学ばせる基本的学習内容」と同様に捉えがちだが、図画工作科は、はじめにまず獲得させたい「内容」があるというより、今ある子どもの力(資質)を、つくりだす活動を通して、様々な能力を発揮し、新たな資質へ更新する「資質教科」といえるので、他教科と違い、図画工作科の「共通事項」には、「自分の感覚や活動を通して・・」「自分のイメージ」という「自分」という言葉から始まっている。即ち、自分とは子ども達の事で、主体である子ども達がどのような感覚や活動を行っているのかを見取り、伸ばす授業づくりのための以下のような視点が「共通事項」に示してある。
 ①感じ取ること
  低・・色や形  中 +組み合わせ 高 +奥行きなど造形的な特徴
 ②イメージを持つこと
  低・・色・形を基に 中 +感じ 高 +造形的な特徴
 調査官は、この「共通事項」をいわば、授業という料理を形作り時の「栄養素」のようなものとたとえている。すなわち「指導事項としてのイメージ」ではなく、「子ども達のつくる・みる活動を形成する要素としての、感じ取る、イメージを持つ活動」ということと考えられる。さらに、この共通事項の内容は、図画工作の授業は、形や色や材料をということが根拠になっていることを示している。
 よって、以下の2点の視点で授業での子どもの活動を構成することが大切になる。
 ①形、色、奥行き、造形的な特徴のどれを感じ取らせるのか
 ②形、色、感じ、造形的な特徴の、どれでイメージをもたせるのか
 ただし、繰り返すが、この中の「奥行き」を指導事項と取り上げ「遠近法」を教える授業とするのではなく、感じ取る力、イメージをもつ力をつけるための手だてとしての「形、色、奥行き、感じ、造形的な特徴」であるということを忘れてはならない。

 以上のような考察から、
今年度のテーマを「子どものよさを引き出す授業づくり」の取り組みの内容を整理すると。
 ①子どものよさを読み取りを大切にした授業づくり
 (共通事項についての理解を深めながら、評価の項目、方法の研修)
 ②子どもの興味や関心の高まりを資質や能力の向上に生かした授業づくり
 (姫路としての地域性、子どもの生活圏との繋がりを生かした題材開発)
 ③子どもが感性を働かせて思考・判断し、創意工夫をしながら表現・鑑賞を行う授業づくり (子どもの感覚、感じ方、思いを大切にする指導法の研究)
④美術に親しみ、生活や社会にために生かしたり、豊かにしたりする態度を育成する授業づくり 
(伝え合う活動を大切にする。地域や異校種・他教科との連携を図る)

   まず、「子どものよさを引き出す授業づくり」のために、新しい学習指導要領への理解が必要と考える。
[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-29 21:30 | 現場の図工実践

感覚をつなげてひらく芸術教育を考える会の活動報告1

5月17日に兵庫教育大学 神戸サテライトで「第1回感覚をつなげてひらく芸術教育を考える会」の研究会がありました。
兵庫教育大学 初田ゼミがホストの会ですが、今年、岡山大学を退官された「奥忍先生」を核にして、今後の芸術教育のあり方、また、実践づくりについて探ろうとする会です。
会のねらいを詳しくいうと・・・・
「今後、五感や異種感覚を統合的に用いた芸術教育の研究や実践に関心のある研究者、学校教育現場の先生、学生などの研究発表、知識や学術情報の交換を行う場づくり」
です。
では、第1回の内容を報告します。
まず、初田教授の挨拶のあと、参加メンバーが自己紹介と、美術と音楽を統合した実践を体験するため、音を描画でひょうげんしたり、目隠しをして、参加者の声を線で表現する活動をおこないました。

d0146612_12435779.jpg

その後、実践報告として、院生「椋田敏史」氏より「幼児教育における総合的な表現について」の実践が報告されました。幼児の感覚を大切にして、「音」ー「身体活動」ー「表現活動」をつないだ「幼児対象」の実践が報告されました。
一連の活動展開がビデオでわかりやすく紹介されると共に、参加者から活動の場作り等への助言がでました。
d0146612_1244898.jpg


研究発表では、仏教大学等非常勤講師の「辻誠」氏より「触知覚と絵画表現」の発表がありました。視覚情報の偏りすぎた指導を見直し「アクティブタッチ」の活動を取り入れることで、特に幼児の絵画表現に広がりと、活動への集中が見られるというないようでした。日々の実践を見直す示唆をいただきました。
d0146612_12442094.jpg


続いて、兵庫教育大の博士課程「井上朋子」氏より「音の造形化ーパウルクレーの試みを教材化の手がかりとしてー」という研究発表がありました。
 音楽と絵画表現の融合をはかり、その教材化をめざす、基礎研究の内容でした。クレーの音の造形化を図った楽譜を参考に、「きらきら星」をジャズ風にアレンジした楽譜と図楽譜のどちらが、演奏者に表現の豊かさがみられるかという研究でした。参加者より、実践の成果の分析についての助言がだされ、発表者にとって有意義な発表になりました。
d0146612_12443323.jpg


最後に「奥忍」先生より記念研究発表がありました。
なぜ、音楽と美術を統合した研究が必要なのか、台湾等の海外の様子、さらには少数民族における表現を例にわかりやすく講演してくださいました。
また、今後の研究は、子どもの意外性な場面で、統合的に豊かに発揮される感覚を生かす方向で進める必要があると述べられました。
さらに、先生は自らの中で音楽と美術を統合されるため、現在、京都嵯峨美術大学大学院でメディアーとの研究をなされているとのことで、その授業のようすをユーモアを交えて述べられました。
d0146612_12444478.jpg


会のまとめでは、両者を統合した際の児童に身につけたい 目指す能力設定について課題が見いだせましたが、今後の参加者の研究。実践開発の中で明らかになっていくこととおもいます。
次回は京都の幼稚園で実践を参観して、研究を深めることになりました。

事務局=兵庫教育大学 初田隆 ゼミ (井上朋子 担当)
連絡等は兵庫教育大学へTELお願いします。0795-44-2010
[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-18 12:50 | 学会の活動紹介

ヒルズの屋上にあるこれ何?


六本木ヒルズの屋上で面白いモノをみつけました。
d0146612_224491.jpg

これ何でしょう?
遊具かな?アートかな?
上に乗ってみましたが、よくわかりません?
なぜ、こんな屋上にあるのでしょうね。?
本当に何これ?です。
[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-16 22:05 | アートと地域

感覚をつなげてひらく芸術教育を考える会の案内

感覚をつなげてひらく芸術教育を考える会の学習会に参加しませんか。


「感覚をつなげてひらく芸術教育を考える会」について
目で見るだけでなく、手で触って、鼻で匂ってみて、そのもののよさにもっと気づくことができることがあります。また、目を瞑って耳で音を聴いているのに、頭の中に色や風景が見えてくることがあります。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感は、それぞれが独立して機能しつつも、互いに連動しあって機能しています。そこで、本会では、それらを活かして、子どもが心豊かに感じ取ったり、また様々な方法で自己表現することの楽しさ味わうことができるように、五感や異種感覚を統合的に用いた芸術教育について考えることを目的としています。

本会では、今後、五感や異種感覚を統合的に用いた芸術教育の研究や実践に関心のある研究者、学校教育現場の先生、学生などの研究発表、知識や学術情報の交換を行う場にしていきたいと考えています。ご興味をおもちの方は、ぜひご参加ください。

■日 時: 2008年5月17日(土) 13:30~(受付13:00~)
■場 所: 兵庫教育大学神戸サテライト(神戸情報文化ビル3階)
■参加費: 無料 
■プログラム

Ⅰ.  ワークショップ
   13:30~14:00   「出会いを楽しむ」    初田隆先生(兵庫教育大学教授)
Ⅱ.  実践報告
   14:00~14:30   「幼児教育における総合的な表現について」
                 椋田敏史(兵庫教育大学大学院生)
Ⅲ.  研究発表
   14:30~15:00   「触知覚と絵画表現」   辻誠(佛教大学等非常勤講師)
   15:00~15:30   「パウル・クレーと音の造形化」
                 井上朋子(兵庫教育大学連合大学院生)
     15:30~15:45   休憩

Ⅳ.  記念研究発表
   15:45~16:45   「物語る音楽の創作―音楽と絵画の関連性の視点から―」 
                 奥忍先生(京都嵯峨芸術大学大学院生)
Ⅴ.  フリートーク
   16:15~17:40   

     17:40~     片付け・移動

Ⅵ.  懇親会  
   18:00~    本会終了後、懇親会を行いたいと考えています。各自、実費です。     
           場所:創作居酒屋 風~foo~(神戸情報文化ビル18階)
[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-14 23:24 | 学会の活動紹介

はらこべこ青虫に没バージョンがあった。

この5月12日まで、東京の松坂屋8階でエリックカール展がありました。
偶然見つけたのですが、これでも、大学の時、絵本同好会をつくろうと画策していた一人ですので、当然、見に行きました。
するとでかい青虫が・・・・
d0146612_272475.jpg

そして、学割で入ろうしたら、学生ですか?と疑われました。(ま、博士ですから・・年ですから・・ぐすん)
d0146612_283764.jpg

中で見ていて、十分子どもの造形に使えるな、とおもいました。
ただ、ストーリーがすごいなーと感心しました。
なんと腹ぺこ青虫には、ベータ版があった。やたら葉っぱが大きな表紙でした。
最後は、食べ過ぎで終わる(完成版はちょうになりますね)
d0146612_211288.jpg

全体的に、鮮やかな感じのアート展でした。
ただ、丸ごとリンゴパンならぬ、青虫関係のパンが売られていることにびっくりでした。
d0146612_2122832.jpg

そして、大量の青虫を見て、買おうかなと思いましたが、これをだいて東京を歩く、自分がおかしくてやめました。
d0146612_2134644.jpg

この展覧会、関西にこないのでしょうかね。
[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-14 02:14 | 子どもと鑑賞活動

0系新幹線が姫路にいました。

連休中のこと、姫路の新幹線ホームにいると、多くの人がカメラを抱えて撮影していました。
d0146612_640465.jpg

山陽新幹線 0系です。
ふだんは、グレーだとおもうのですが、これは白くて昔のままでした。
この0系とは・・
昭和39年(1963年)の新幹線開業以来「夢の超特急」として多くの人々の期待の中で華々しくデビューした0系。
初期の新幹線ひかり号として世界的にも有名な車両で、戦後日本の高度成長時代の象徴する車両として、長年親しまれ活躍してきました。
1999年には、東海道新幹線からは全車両が引退となりましたが、現在JR西日本に残存する車輌が、山陽新幹線(新大阪~博多間)こだま号として運転されるのみになっています。
もうじき、引退なのでしょうね。
今の鳥のくちばしのような新幹線より、この形の方が格好いいと思うのは、年のせいかな?
今から20年近く前、この新幹線の車両をつかって、算数の概測の学習をしたことをおもいだします。

ま、ご苦労様でした。0系
d0146612_6442489.jpg

[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-13 06:44 | 地域情報

音楽と造形指導者の声

5月2日から6日まで、東京国際フォーラムで「ラ・フォル・ジュルネ」熱狂の日音楽祭200が行われていました。
運良く、東京都交響楽団(小泉 指揮)のチケットが手に入ったので、昼過ぎからシューベルトの交響曲3番をでっかいホールで聴くことができました。

そして、会場をうろうろしていると、キッズコーナーででっかい鯉のぼりが制作されていたので、さっそくそのブースへいきました。すると、鯉のぼりの次は、リサイクル楽器ということで、ペットボトルを使った楽器づくりがスタートとしていました。「音楽と造形の融合、いいなー」とおもっていたら、「今から、サプライズコンサートが始まります」ということで、テレビの「天才たけし」かなにかで出ていた、国際ジュニアのフルート部門で優勝者の中学生が演奏をはじめました。
d0146612_049336.jpg

ところがです・・・
となりの造形ブースの指導者の「***気をつけてください」「***しましょう」「さあ、ふって音をならして・・」が、マイクで増幅されて聞こえてくるのです。
d0146612_0505852.jpg

「演奏者がかわいそうやなー」と思いながら、それでもベストの演奏をしようとする中学生の集中力に感心しながら聴いていました。また、小さいにのに、じっと聞き入る子ども達にも感心していました。
それでも、耳に入る造形ブースの声、「時間設定して、重ならないようにしてあげればいいのに」と思いながら、ふと、その声に耳をたてていました。
5秒も間をおかず、聞こえる声、すべて作り方の指示ですね、とくに怪我のない制作になるように指示が飛んでいました。
しかし、すごい量の指示です。たぶん、制作する親子は聞き流しているでしょう。
そこで、思ったのは「自分も、授業でどれだけ多くの指示をしてるのだろう」とうこと。
たぶん、このマイクの声にまけないほど、いろいろ言っているのだろうと思いました。
そして、子どもには届いているのかなとも、反省しました。
ま、いろいろ考えた、フルートの演奏でした。
d0146612_0492175.jpg

スニーカーを履いたシューベルトとまねする子どもがおもしろいですね。
[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-12 00:52 | 子どもと鑑賞活動

三宅一生はすごい、21-21 DESIGN SIGHT

21-21 DESIGN SIGHT で 7月6日(日)まで、「21世紀人 Xxic」が開かれています。
文章で説明するのは、難しく、展示作品もそう多くはないのですが、とってもはまった展覧会です。
d0146612_8571952.jpg

三宅一生の「21世紀の神話」の中でぼーっとすると、竜が語りかけてくれるのいいですね。
また、「イッセイ ミヤケ クリエィティブルーム」作の掃除機の人間がいいです。笑いますよ。
また、できそうで難しいことがよく見ているとわかります。


そして、最大のおすすめは関口光太郎の「明るい夜に出発だ」です。ガムテープ主体でできているのですが、とにかくじっと見ることです。作者の頭の中を散歩しているみたいです。教師をしているアーティストですが、今後が楽しみですね。

この展覧会でびっくりしたのは、ガイドブックが700円で手にはいること、そして、その中身が読み応えがあることです。さすがデレクションをした三宅一生はすごいと思いました。
d0146612_8575128.jpg

[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-11 08:59 | 子どもと鑑賞活動

バウハウス・デッサウ展に行こう

バウハウス・デッサウ展は、東京芸術大学大学美術館(上野公園)で、7月21日までやっています。
バウハウスと聴くと、あっ、デザインね!と思うでしょうが、これが奥が深いのです。
まわりまわると、小学校の造形遊びにも大きな影響を与えている。

d0146612_14152349.jpg

で、すごい美術運動と思いきや、ドイツの戦前の美術学校で、なおかつ10数年で解散している。この展覧会はそのデッサウ時代のものなのですが、
なんと、この時期の校舎等は、世界遺産に1996年になっているのですね。
展覧会では、その時期の校長室が再現してあり、これがかっこいい!中まで入れるので、ぜひ校長になったつもりで、歩いて、周りを見回してください。棚がすばらしい。
なんか、シャープです。
そして、あとなんか学校やな、と思ったのは寄宿舎のベットといすの本物がおいてあります。
兵庫県の研修所の個室のベットと同じ材質みたいで、あの雰囲気はここからきたのか。と思いました。
それに、いすがいいですし。本でしか見たことのない、授業で生徒が作った質感を学ぶために制作した作品は、あっ、なるほど、これ今でも使える。さすが予備課程のイッテンさん達、講師陣はすごいな!と感心しました。

さらに思ったのですが、この展覧会から学習指導要領をみると、造形遊びの裏にある、構造主義の思想なんかが見えてくる。よさ、美しさを感じ取り、イメージし、生活を豊かにするものを実際に作り出す行為の過程が、展示物から見てきます。

d0146612_14153848.jpg

そして、有力情報、日本にもこのバウハウスは、ドイツで学んだ芸大の先生の影響ではいってきています。そして学生がその先生から学んでいるのですが、その学生の建物の設計図をみていると、私たちの校舎の設計図そのままです。私たち教師は、日々、バウハウスの設計思想
もと、暮らしているのかと思いました。この「東京美術学校とバウハウス」の冊子は、受付で申し出るともらえますよ。ぜひゲットしてください。
[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-10 14:16 | 環境芸術の教材化

美育文化2008。NO.3の新・学習指導要領特集は読むべし

美育文化の5月号、読んで、こりゃまたびっくり、すごいですよ。
新指導要領の図画工作、美術科の内容について、とっても目からうろこ状態でわかりやすいです。これは絶対読むべきです。いや、よまなあかんです。
実は、姫路市の担当者の今年の研究テーマを考えていて「子どものよさを引き出す授業作り」にしようかな。そして、その裏付けを書こうかな、と思ったところへ、本がとどきました。
そして、読んで思ったのは、やはり「共通事項」のとらえ方です。
どうしても、国語や音楽の場合と同じように「教え込む内容」と捉えやすいのですが、それが、本号をよむことで、共通事項の「自分の感覚や活動を通して・・・」という文章のもつ意味がわかってきます。いうなれば、共通事項の内容は、授業での子ども達の学び(造形・鑑賞活動)で、子ども達がどのような力を発揮しているかを読み取る指針であり、授業を組み立てるときの目指す子ども像を描くときに柱にする一要素だと思います。共通事項は、目の前の子どもから、授業作りをスタートしなさいということ言っているんだな、と思いました。
とにかく、この号は、おすすめです。
特に、奥村、村上、水島、藤澤、先生の対談は、むっちゃ、いいです。
いろいろ、本は読んでいますが、編集の穴澤さん、ヒットやん!と思いました。

その一部を、美育文化のホームページから、
●藤澤英昭 今回の改訂は、ご承知の通り、中央教育審議会の答申に沿って行われたものであり、他方、教育再生会議の動向もありました。また、その他にも多くの教育論議があったわけで、言わば、そういう様々な流れの集大成としてまとめられたと考えてよいと思います。


◎水島尚喜 日本の子どもたちにいかにして国際人として通用する学力や能力を身につけるのか、あるいは、日本の教育は子どもにとって幸せなものであるのかという観点が改訂論議のひとつの核になっていたのではないかと思います。

○奥村高明 この10年のうちに急激なパラダイム転換があり、社会や子どもたちを取り巻く環境が激変しました。そして教育基本法が改正され、これからの教育の理念が定められました。さらに学校教育法では「学力」ということが、「基礎的な知識及び技能の習得」と「これらを活用して課題を解決するために必要な思考力や判断力、表現力、その他の能力」そして「それを支える学習意欲」という三つに整理されました。これは、ある意味では「生きる力」の条文化ともいえることだと思います。同時に、これまでの知識や技能が学力なのかとか、自ら学ぶ力や思考力・判断力こそが学力なのかといった対立的なものではないことが規定されたわけです。

●村上尚徳 私たちは色や形に囲まれて生活しています。それが機能的に役立つかどうかという面だけでなく、それらを豊かに感じ取ることにより気持ちが楽しくなったり、そこに面白さを感じたりすることも含めて、子どもたちに美術や図工の学習が大事であることを示していく必要があります。

ね、続きがよみたいでしょう。
この本は、書店にはありません、手に入れ方は、以下のホームページを参照にしてください。
http://www.biiku.jp/index.html
d0146612_190264.jpg

[PR]
by kazukunfamily | 2008-05-07 19:01 | 新しい指導要領

子どもと環境とアート教育の関わりを生かした図画工作科教育の実践的研究


by kazukunfamily
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る