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絵の見方・指導 その2

1-2子どもの発達段階を考慮して子どもの絵を見ましょう
 例えば、東山明先生は、小学校3年生の子が小学5年、6年のレベルの絵を描いても、入選には推奨しますが、特選などには推奨しないようにされているそうです。そうしなければ、絵の内容がどんどんエスカレートしていくので、教育的によくないことと、それよりもっと大事なことは、小学3年生であれば、小学3年生らしい発想や内容の豊かな作品を選ぶように心がけておられるそうです。
 子どもの絵を見る時は、大人の目線ではなく、子どもの目の高さで、絵を通して、子どもの考えを発見し、感動する気持ちで見ることが大切です。大人は、ともすると写実的に正確に描いた絵をよしとする傾向があり、上手下手で絵を見る傾向があります。たとえ、その子の絵が拙いものであっても、下手だとか才能がないと言ったりしないしましよう。 子どもには無限の可能性があり、発達の時期もそれぞれなので、ある時期から急にユニークな絵を描くことだっていくらでもあります。

2 表現の内容(教材内容)の選択、精選、開発
子どもの発達段階、興味・関心、成長のためにふさわしい教材の内容を
   「生活」の中から見出すのか
   「もの」との関わり中から見出すのか
「動き」との関わり中から見出すのか

・遊びの中で表現させるのか、つくりたい・使う物を表現させるのか
絵で表現、立体で、どの表現手法で表現させるのか

教師が多様で正確な表現法及び指導法を身につけておきましょう。

3 どのような力を成長させていくのか目標をしっかり設定する
表現をとおしてこどもに何を学んでほしいのか明確にする
・技能を育む、挑む
  ・他者との関わり(協力・伝達)
・表現の喜び、意欲 (自分発見)
・よさ、美しさを見つける

4 その力を育むために、具体的に授業をどのように展開すればよいか  
・どのような保育・授業を提案するか
  (動きか、テーマか、道具かで 表現の喚起)
 ・どのように環境を用意するか(場、道具、他者との関わり)
 ・どのように支援するのか

はてなのしえん・・・・辻田先生
 は・・・「はっ」と子どもの発見等を驚きをもって子どもを見る
 て・・・「手」=体を十分に使っているかどうか見る
 な・・・「なっとく」する。なるほどと子どもを見る
 の・・・「のびのび」描いているところを見いだす
 し・・・「しっかり」見たり、描いたりしているところを見る
 え・・・「えっ?」これでいいの、と疑問をぶつけるように子どもを見る
 ん・・・「ん!」すばらしい、と子どものよい面を見る

子どもの絵を見るとき、先生はどのように対応すればいいのか・・東山先生
・「何を描いたの?」と、好奇心を持って話しかける
・子どもの心情を受け止め、共感し、描いたものを理解し、認める心が大切
・子どもの絵の説明をゆっくり聞いて、たとえば「おとうさんと自転車に乗っているところなの」と、子どもが言うと、「そう、おとうさんと自転車に乗 っているところなのね」と、オウム返しで相槌を打つ
・「走っている感じがよく出ているね」など具体的によいところをほめる
・もう少し工夫したらよいなという点は、良い点をほめた後で、「後ろの様子 をもう少し付け加えると、もっとよくなるよ」などと、ヒントを与えるども にとって新しい方向付けにもなる。
・もっと工夫や努力が必要な時は、「だめだ」「○○しなさい」といった否定語 や命令語を使わないで、「どうしたらいいかな」と、子どもが考えるような 話し方をしたり、「こうしたら、もっとよくなるよ」というような肯定語や 推奨語、あるいは、「あなたならどうする?」と、子どもから考えを引き出すような話し方をする。

5 子どもの表現の価値を見いだせる評価の仕方を学ぶ
・表現は子どもを理解する手掛かりです。(可能性を見出す)
・たのしく、わかりやすい保育・授業をする手掛かり

子どもの表現の見方を学びましょう

6 評価の高い絵とは
・感動や驚きが絵の中に描かれていて、生き生きとして新鮮で生命感が躍動している絵
・イメージが豊かで、自分の考えたことや思ったことが絵の中にあり、絵の内容が豊かで 高まりのある絵
・色や形や構図、あるいは絵の中に、工夫したり格闘したり創造したりしたものがある絵
・人や花や家などがパターン化していないで、表現には動作や特徴があり、花や家などの形に変化のある絵
・絵の発想の仕方や絵の表現の中身に、その子なりの思いや工夫がある個性のある絵
・心をこめて集中し、全力を出した、その子なりのこだわりのある絵
・年齢相応に工夫し、内容が豊かに描かれている絵
(表現は年齢によって異なる、その発達年齢の先をいく絵がよいのではない)
 これらの要因の全てではなく、いくつかが絵の中に感じられる絵がよい絵と言えます。
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by kazukunfamily | 2010-08-31 19:39 | 教授の図工実践

必読、人物描画等の発達にみる児童画の形と意味

子どもの描画の発達段階をプレゼンするときに参考にしている資料を紹介します。
山口県の高田利明先生の「人物描画等の発達にみる児童画の形と意味」です。
第24回 教育美術賞を受賞された論文です。
教育美術のバックナンバーを大学の地下倉庫で探しているときに出会いました。
これは、よくできている研究と思います。
多くの児童画から研究された一部の図です。(少し解像度落としています)
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この研究している学生の方、バックナンバーを探して、必読と思います。
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by kazukunfamily | 2010-08-31 19:32 | 本の紹介

絵の指導、その1

絵の指導について今日と明日、書きます。
地区の指導会につかう資料です。

楽しさ広がる描画の授業づくりに向けて
(1)児童にとっての表現とは
 ひ・・・ひらめき(感じたこと等)
 よ・・・よろこび(感情の表出)
 う・・・うけわたし(イメージの共有)
 げ・・・元気(全身をつかって)
 ん・・・んーっと(いどみ)
「表現とは子ども自身であり、表現によって、子どもは、自らの世界をつくり、 広げている。」

 また、教師にとっては、
 ひ・・ひっつく(寄り添うきっかけ=生活理解)
 よ・・よみとり(生活体験や興味・関心、つまずき等の解釈)
 う・・うけわたし(表現法を伝える=子どもの世界を豊かにします)
 げ・・元気にする(自分を表現するよろこびを味合わせる)
 ん・・ん?と振り返り(自分の実践の評価)
「表現で元気にする=自分を表現するよろこび」をしっかり味合わせたい

(2)楽しさ広がる描画の授業づくり
①子どもを表現を通して理解することが大事、まず見るところから始まる
・子どもは表現を通して育っていく(つくりたいものを作って育っていく)
↓それによって
*イメージ力が豊かになる
*つくる、表現する行為によって、創造する、表現力が育つ
そのような、表現することによって育つ子ども達を(自らの世界をつくる)
  その表現を通して知る。 いうなれば、表現は、その子そのものなのです。
子どもの中で、どのように造形活動が展開していくのか読み取れるように
  しましょう。 ↓
ですから、子どもの発達段階を学びましょう
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で、明日は子どもの発達ひついて、昔の教育美術賞にすごい資料をみつけました。
こうご期待。
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by kazukunfamily | 2010-08-30 19:01 | 子どもと表現活動

瀬戸内芸術祭,個人的いい眺め、探してみましょうね

個人的にここはいい。(嫁も同意)の場所を紹介さがしてみましょう。
まずは、雑誌ozにも紹介されていた男木島の鳥居の近く、ここは心が洗われますよ。
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そんでもって、個人的心地よかったのは、豊島の童話作家の展望台。
ここにたどり着ければ、たいしたものです。
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ついでに、この心臓の鼓動を聞くブースもなかなか(豊島)
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あと、覗きたいのはこの美術館の穴から空をみたい。10月18日が楽しみです。
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10月5日には直島へいくつもり、バイクが直ればの話しですが。
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by kazukunfamily | 2010-08-29 12:11 | アートと地域

隠れていく姫路城

毎日みているのですが、ここまで隠れると、あと5年後か・・。
と思いますね。寂しいですね。
しかし、じっくり見るとおもしろいです。
特に裏からみる城は、現代のビルに飲み込まれるようで、何かすごい。
今しか見れない光景、残暑きびしいですが、姫路に見に来ませんか。
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美術館から
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この迫力、カメラではとらえきれない・・・。
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by kazukunfamily | 2010-08-29 01:43 | アートと環境

姫路美術館での鑑賞研修会

8月27日、姫路美術館、姫路市教育委員会、姫路市図工担当者会のご理解と、協力により、鑑賞研修会を美術館で開けました。
内容はギャラリートークでの対話型鑑賞の手法。(学芸員と協力して)
このフランダースの光展はいいですよ。とくにピクニックの絵がいい。必見です。
会期末です。この土日いそぎましょう。
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比較型の鑑賞の仕方。
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「モナリザがおこっている」のビデオ鑑賞(この内容、すごく好評でした)
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美術館との連携方法です。

本当に学芸員の方にはよくしてもらいました。80近くの教員が参加してもらい、準備等もたいへんでしたが、なんとか出来てよかったです(夕べは、ばたんキューでした)

10月20日に今度は現場で、教員と学芸員が共同で鑑賞の授業をします。
内容は「色がちがうと・・・」です。楽しみ。
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by kazukunfamily | 2010-08-28 07:26 | 現場の図工実践

イギリスの環境教育 in.about.for最終

イギリスバージョン最終です。何かの参考にしてください。
②軸教材の設定
ガイダンスによれば,基本的な知識と理解の学習において「建築物・工業化・廃棄物」というトピックでは,図のようにキーステージ1から4まで継続的に扱える教材として,各キーステージで学習されている。
この図が示すように,イギリスの環境教育においては,一つのトピックを中心教材として,各ステージで継続的に学習が展開されている。   
このように1つのトピックを教材として子どもの発達段階に応じて繰り返し取り上げていく考え方を,石原は「日本で言えば軸教材にあたる考え方」と分析している。したがって,イギリスの環境教育では,学年を縦に繋ぐ軸教材を中心に据えることで,地域の環境に関する学習が系統立てて,継続的に行われるようにされている。
③対象とする環境の変化
対象として扱う環境は,学年(キーステージ)が上がるに従って身近なものから,グローバルなものに移り,それがまた,forのアプローチと絡んで身近なものに戻ってくる。 
これはforのアプローチでは,身近な環境を対象に子どもが自主的で実践的な学習を展開していくことが重視されているからである。その理由をガイダンスでは,forのアプローチでの環境を創造する体験が,環境に影響を及ぼす考え方や活動に,拡がりとバランスをもたらし,他者の開かれた意見や信念を尊重する態度や,主体的にアイディアや価値を探究する意欲を高めるからとしている。
④環境の中での教育(inのアプローチ)の重視
 inのアプローチは学年があがるにつれて次第に減ってきている。しかし,キーステージ1だけでなく,全てのステージにおいて,このアプローチの学習が組み込まれている。このような環境を実際に体験することを重視したアプローチは,以前からイギリスの環境教育で行われてきた。ただ,その大切さが改めて注目されたのは,ナショナル・カリキュラムにおいて行動的・体験的学習(active leaning)が重視されたからと思われる。
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図 建築物・工業化・廃棄物の継続的な学習の展開18)出典 石原淳「イギリスの学校教育における環境教育」
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by kazukunfamily | 2010-08-27 01:44 | 博士をめざす方へ

本の紹介 わかる!できる!うれしい!3STEPで変わる「魔法」の美術授業プラン

「3STEPで変わる「魔法」の美術授業プラン」
清田哲夫先生の本です。
内容は以下の通りですが、気になるのは言語活動のところですね。
言語とアート表現の接続を大学で論文に書こうとしている学生にいい指針になると思いますし、
現場の先生のレポートづくりにも役立ちますよ。
あとは、町の看板づくりが個人的には好きですね。
社会と連携した授業実践のヒントにもなります。ぜひ買いましょう。
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1 「先生,何も思いつきません。」
   ―美術の時間に見られる生徒たちの発想システム―
 1 「先生,何も思いつきません。」の重み
 2 「思いつく」の構造
 3 発想の3つの手順
 4 壁を越えるための支援
 5 「思いつく」ための授業展開
  [授業実践] 「先生,何も思いつきません。」対策① 「私の国の記念切手~MY WORLD STAMPS~」
  [授業実践] 「先生,何も思いつきません。」対策② 「メイとサツキのソックスデザイン」
2 「えーっと。なんだっけ。」
   ―美術の時間における「言語活動の充実」―
 1 生徒たちの環境にある「言葉では伝えきれない何か」
 2 「えーっと。なんだっけ。」が私の美術教育の基本
 3 「言語」を「言語以外の表現」に移し変える授業
  [教材の窓①] ガラストマト(絵本の挿絵を描く)
 4 トランスクリプション(表現転写)の4つのパターン
  [教材の窓②] 音楽を描こう(CDデビューをしよう)
 5 五感を言語で表現すること
  [教材の窓③] 手の温もりを伝える Re:デザイン
  [教材の窓④] 木のにおいを嗅いでごらん
  [教材の窓⑤] 剪画(切り絵)でつくる光と影
 6 「言語活動の充実」を美術の単元で展開する
 7 「プレゼンテーション」による授業実践
  [授業実践] 「えーっと。何だっけ。」対策 「私は旅行プランナー~秘密の旅行計画~」

3 「別に画家になるわけじゃないし。」
   ―美術授業から大作が生まれるとき―
 1 言われちゃったよ。「別に画家になるわけじゃないし。」
 2 ならば「画家になりたい」って言わせてやろうじゃないか
 3 次の作品につながるような教材づくり
  [教材の窓⑥] 名画に侵入~森村泰昌さんの作品から~
  [教材の窓⑦] コラージュとドライポイント~横尾忠則さんの作品から~
 4 授業の次の展開を放課後に
 5 次の展開ができる生徒たちとできない生徒たち
 6 考えても見つからない理由だから
  [教材の窓⑧] 絵画を版画に作り換える
  [教材の窓⑨] 「自分の作品」を「自分の作品」に登場させる
 7 「寄り添う」ことで,次の展開の作品が生まれる
  [授業実践] 「別に画家になるわけじゃないし。」対策① 「頭に泳ぐ魚を捕まえよう」
  [授業実践] 「別に画家になるわけじゃないし。」対策② 「ドリッピング(色彩の洪水)」
  [教材の窓⑩] 「自画像」の指導について

4 「先生,掃除機がほしいです。」
   ―私たちの「場」をつくる―
 1 作品制作も自分の「場」をつくることが大切
 2 お客様アーティストが続かない理由
 3 掃除からはじめます
 4 続けられる掃除
 5 ここが私たちの場所だ。仲間だ
  [教材の窓⑪] 文化祭ステージ背景画
 6 もう一つの要因
 7 地域との連携
 8 地域連携の実践
  [授業実践] 「先生,掃除機がほしいです。」対策① 「トロフィーを作ろう」
  [授業実践] 「先生,掃除機がほしいです。」対策② 「私のまちの看板作り」

5 「ありがとう。」
   ―この最高の評価。―
 1 評価とはなんだろう
 2 原石は磨けば輝く。のでしょうか
 3 強い光で輝くために
 4 自分たちの展覧会を作る
 5 「美術だーいすき!」と言われるために

明治図書、1800円ですよ。
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by kazukunfamily | 2010-08-26 18:56 | 本の紹介

瀬戸内芸術祭飲み物情報

瀬戸内芸術祭、とにかく暑い。で、大切なのが水分補給等です。
で、おいしいところ紹介します。
まずは、小豆島の家近くのセンス・アート・スタジオの中国茶。
香港大学のデザイン専攻の学生さんがたっぷり入れてくれます。
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次は、豊島、島キッチンのオリーブサイダー、妻がはまりました。今、家の冷蔵庫で冷えています。
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男木島のオンバファクトリーのドリンク。涼しい海風を感じながら、縁側で飲めます。
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そして、同島の男木島の魂でおすすめが、おばちゃん手作りのタコ飯。
うまいよ、元気が出ます。
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ほんでもって、夕方の浜辺、日陰ができて、船が来るまでぼーっとできます。
豊島の心臓音のアーカイブの前の浜です。
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by kazukunfamily | 2010-08-25 18:22 | アートと地域

in,about,forの、その3

暑いですね。運動場のラインを引いていて、もう目がくらみそうでした。
で、イギリスの環境教育の分析続きです。何かの参考にしてね。

①構成要素の順次性
学年(キーステージ)が上がるにつれて,図のように,「in」→「about」→「for」へと環境へ迫るアプローチの中心が移っていく。 
低学年のステージ1においては,子どもによる直接体験を含む調査・探究活動,フィールドワーク等を行う「inのアプローチ」が中心に展開される。そこでは,環境に近づく機会が用意され,環境についての認識と興味を深める学習活動が行われる。
そして,中学年から高学年のステージ2においては,環境について基本的知識,理解を発達させるために,特に科学や技術,地理・歴史などの学習プログラムを通して環境そのものについて学ぶ「aboutのアプローチ」を中心に学習が展開される。            
高学年から中学生にかけてのステージ3においては,環境のことを考え,環境のためになる行動ができる市民の育成を重視した「forのアプローチ」を軸に学習が展開される。 
ガイダンスでは,このアプローチにおいて以下の学習が行われるとしている。
○現在及び将来における環境の確実で注意深い利用法の発見。
○対立する興味や異なった文化観が存在することを考慮に入れた問題解決方法の発見。
○なされなければならない選択の実行。
 以上,「in・about・for」の構成要素からなるカリキュラムは,認知的要素=aboutと経験的要素=in,さらに価値的要素=forを重視した3要素のバランスのとれた統合をめざしている。それゆえ,3つのアプローチは実際の授業においては互いに関連しながら,相互補完し合うことで多様な教育効果が期待されている
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図 ステージごとのアプローチの変化
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by kazukunfamily | 2010-08-24 19:43 | 博士をめざす方へ

子どもと環境とアート教育の関わりを生かした図画工作科教育の実践的研究


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